健美茶話~kembisawa~

健やかに美(いきいき)と日々を過ごせるためのあれこれ

首の動作痛

私の肩書は「パーソナルセラピスト」とさせていただいてます。

体操指導歴は年がばれるのですが彼これ25年を超えています(嵐も今年結成25年だからよしよし(笑)) 

それに加えて整体の手技を用いて 直接クライアント様のお身体に触れながらの調整を

始めたのが昨年年明けからでしてまだ経験としては浅いです。

このアンバランスな経験ゆえに、体操指導者でもない施術家でもない

人の身体を見ていくときの新たな視点、固定概念を持たず目の前の方をただ見る、その方の声を逃さぬように聞くことから トラブルの解決策を導いていけることが

私の唯一の強みだなと思っております。

と、「あんたの思い込みはどーでもええねん!首の話をはよせー。」

突っ込んでいただいてありがとうございます。

昨日、首を後ろに倒す(上を向く)動作をすると首の後ろ(頸椎4番あたり)が痛むという方の施術を行いました。

ざっと姿勢はとても前傾姿勢なのと巻き肩で足の重心は外へ逃げているので

足が内反しています。そして瘦せ型です。

主訴(クライアント様の一番気にされている部分)が首であっても、どこであっても

どこかトラブルを感じている時は身体全体の緊張度が高まっていることかほとんどなので、まずは背骨、足首、頭部などの調整を行います。

そうすると、本当に痛みのターゲットになるトリガーポイント(筋膜・筋にできる異常、痛みの原因)が絞られていきます。

この方の場合、お腹側の横隔膜、肋間筋を緩めることを行い

本人に腕の動きを行っていただく抵抗運動をしながら肩、胸筋の縮みを改善していきました。

そして もう一度最初と同じ坐位の姿勢で首が痛くなる動作をしていただくと 

「さっき痛かったところは 痛くなくなったんだけど、もう少し下の

背中の上の方が鈍く痛く感じる」とおっしゃられました。

この方がその時点で新たに訴えられた場所は 僧帽筋 でした。

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 他は筋膜・筋へのアプローチで緩んできているのに、ここだけが残るということは

筋膜・筋ではないところに原因があるのかもしれないと視点をここで変えます。

実はこの僧帽筋と関係が深い内蔵機能があります。脾臓です。

病気とまでいかなくても なにかしら機能低下や疲労があるとそこに関係深い筋膜・筋に痛みや固さがでることがあります。

脾臓の位置をそっと支えるアプローチを暫く行ってから再度動いていただいたら

背中の痛みも、最初の首の痛みもほとんど消えたそうです。

 

首の痛みが最終的に脾臓へのアプローチで緩和するとは

なかなか仮説をたてにくいところですよね。

でもクライアント様の声を頼りに

その方だけに集中していると アッと気づくことが多いです。

今回の例もこの方の場合はということで、次に首の痛みを持つ方にお会いしたら

また違った答えがでると思います。

 

いつでも 目の前の方だけを見て、声を聞いてがちゃんとできるように

これからも精進していきたいです。